製品の品質は、言うまでもなく「お客様に安心と安全を与えるものであり、企業の損失コストを抑えるもの」です。お客様の信頼を得る事が企業にとっておおきな利益を生み出します。
たとえばお客様が、スーパーでリンゴを購入したとします。お客様は新鮮で安心を求めるため、表示ラベルを確認します。
その表示ラベルに正しく明記されていなければ、安心して製品を購入されますでしょうか?リンゴは一例ですが、物流が盛んな現代の世の中、一歩上の製品をお客様は求めます。どんなに良い製品でも、信頼のない製品は売れません。
この背景にはグローバル化時代における世界的な「コスト競争力の激化」「技術革新」「短納期開発」などがあります。また、「信頼性」の対象範囲が、安全性、環境保全性、ハードウェア、ソフトウェア、サービスなど、あらゆるところに広がっていることもあります。特に、ソフトウェアはあらゆる製品に組み込まれており、社会基盤とも言われていますが、ソフトウェアの不具合に起因する事故やクレームも増加しています。
「信頼性」の本質であり、真髄は「未然防止」です。この未然防止は、源流段階から品質を造り込むことが、重要であります。その活動はなかなか成果としては認知しにくい、されにくいという面があります。経営トップは、(直接的には)成果の見えにくい品質・安全問題よりも、目に見える業績向上に力を注いでしまうケースもあります。「納期短縮」や「コスト低減」などの改善活動は成果が見えやすいものですが、重大な品質・安全性に関する問題が未然防止により回避されても、一般には当然のことと映り「未然防止の成果」としては認知しづらい、されづらいものなのです。でも「起こってから、次、起こらないようにする」のでは手遅れです。1件の重大な「品質・信頼性・安全性」問題は、企業の存続すら危うくする時代であることは様々な事象がそれを証明しています。
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