コラム ドーム照明の可能性と限界についての詳細





ヨゴレや異物検査で必要な無影画像を簡単に得られるドーム照明ですが弱点が二つあります。

(1)カメラ開口により画像の中心に影が出てしまう。

(2)3次元的に複雑な形状、曲面体、高さのあるワークに対して均一性が得られない。

この様な弱点があります。


一般的に(1)は疑似同軸照明をマウントすることで解決できます。

ドーム照明の上に同軸照明をマウント


←左はドームのみ。真ん中に開口部が映り込み、ぽっかりと影が抜けている。
→右はドームの上に同軸照明をマウントしている。ドーム照明の開口影をカバーし全体を均一に照射出来た。


ここで紹介した照明器はこちらです。

ドーム照明|VDSDシリーズ

同軸落射照明|VXHSL/BSL/HSLシリーズ

ドーム照明|VDSD+VXHSL/SD+HSLシリーズ


(2)について、もう少し説明するために、卵表面のヨゴレ検査を例とします。

 

上から照明を当てている以上、卵の中心と端では照明との距離が違うため

結果陰影が生じ、理論上完全なフラットの”円”の画像というのは得られません。

 

もし得ようとするならドームが完全に卵を覆ってしまう必要がありますが、自動検査の現場で照明器が高さのあるワークを覆ってしまうほど接近できる機会は殆どありません。

 

シマテックはこのような立体物とドーム照明の相性の悪さを改善すべく、ドーム照明の淵にもう一つ独立したエッジライトを設けました。



エッジライトの水平光とドーム照明を調節することにより立体、曲面体もフラットに撮像することが出来ます。


←左はドームのみの照射。中心から外側に向かって暗くなり均一な照射ができていない。画像検査に悪影響を及ぼす。
→右はドーム+エッジライトを使用し調光した。曲面と球体であるにも関わらず、中心から端までフラットに画像が出ている。これなら画像検査の負担が減り、検査も安定するだろう。

ここで紹介した照明器はこちらです。
ドーム照明|VDSDシリーズ


今回は卵での例でしたが、曲面のメッキ部品や樹脂成型部品など幅広く活躍します。

あと一歩で画像が出ない、検査が安定しない等のお悩みがあれば、お気軽にご相談下さい。




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