照明器の照射方法やLEDの特性を理解していただくと、より便利にご使用いただけます。
照明器選定ガイド
照射方法
拡散反射を活用した撮像①
マット面、粗面ワークから拡散反射を得る事が出来る
拡散反射を活用した撮像②
マット面、粗面ワークから拡散反射を得る事が出来る
正反射を活用した撮像①
鏡面、光沢、平面ワークに有効
正反射を活用した撮像②
鏡面、光沢、平面ワークに有効
波長特性
主な波長スペクトルデータ
波長とワークの色の関係
対象ワークの色と照明器の波長の組み合わせによりモノクロでの撮像画像が変化します
LED照明の上手な使い方
劣化を抑える使い方
LEDは長寿命といわれますが、当然寿命はあります。LEDの正常な劣化の仕方は徐々に光量が落ちていく形となります。
LED照明の寿命は初期の光量を100%として70%までに低下した時点で、その時間は40,000時間と言われております。
LEDの劣化の進行に最も影響を与えるのは熱になります。シマテックの照明器は熱の影響を極力抑えるよう、放熱設計がされておりますが照明器の種類によって個体差はございます。LEDの劣化を抑える使用方法を以下の通りお知らせします。
ON/OFFを活用する
LED照明器は連続で点灯する事により熱が蓄積し、加速的に劣化の進行を促進させます。シマテックのコントローラ ーには外部ON/OFFの機能がございますので、可能な限り撮像時のみに照明を点灯し、撮像時以外は消灯させる事を推奨致します。
極力LEDの出力を抑えて使用する
照明器に最も負荷がかる使い方は、出力値を最大にする事です。明るさが必要な撮像条件においても、初期の出力値は50~60%程度に抑えても問題無い機種を選定する必要がございます。
初期の出力値を最大にしてしまうと最も劣化がし易く、更に初期値からの光量を上げる余地がありません。
放熱を取って高温下での使用を避ける
上記の使用方法を守っても、照明器に熱が籠ったり、設置環境が高温下になると、照明器への負荷も高くなります。
照明器は熱の逃げやすい固定方法をして、高温、高湿下でのご使用は極力お控えください。
推奨環境温度は0~40℃ / 推奨環境湿度は20~85%RH(結露無き事)となります。