コラム 疑似同軸照明への理解と弱点についての詳細





 

同軸照明とはカメラと照射光が同軸上にセットできる照明、あるいは手法です。

カメラでモノを撮像する際、光源になる照明器はモノとカメラの直線状に干渉しない位置にセットします。



つまり照射光はカメラに対して必ず斜光になり、ワークに凹凸があれば影が出来ます。

 

一方、同軸照明とはハーフミラーの特性を活かしカメラと照明器を同軸状にセットすることが出来き、
理論上無影の画像が得られます。

 


陰影の無いスッキリとした画像。文字認識や僅かなバリ凹み検査も容易に出来る。

この特性だけを見れば超高性能な照明に思えますが、弱点もございます。

ハーフミラーを使用するという事はハーフミラー越しに撮像するので画質が下がります。
光量も1/2程になります。

←左ハーフミラー越しの画像。

→右ハーフミラーを除いた画像。

←左は同軸照明を水平にsetしたもの。表面が均一に照射され状態がよく見えている。

→右は同軸照明を少しだけ傾けた。下の方がややハレーションを起こしていて周囲と違う画像になっている。




基本的に筐体の大きさの割に有効照射エリアが狭い同軸照明ですが、有効エリアを最大まで拡大した新設計のシリーズがこちらです。

同軸落射照明|VXHSL/BSL/HSLシリーズ

また、シマテックでは高価なハーフミラーの割れを防ぐために筐体の剛性を上げる他、強制空冷を採用し光量の強化を図っています。

同軸落射照明|VXHSL2Fシリーズ



尚、検査用LEDのパイオニアとしてシマテックは同軸照明に頼らない無影でコントラストのよい光学条件の研究や新しい照明器のご提案を行っております。少しご紹介させて下さい。

他社にない発想と抜群のコントラストのドーム照明

トンネルドーム|VKDシリーズ

こちらの製品が掲載されている記事もご覧ください。 >>> 無影と安定性についての詳細 


新設計の長距離、広範囲、高均一バー照明

バー照明(幅広)|VCWBシリーズ



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